ここまでで、全てのグループの子音文字を学びました。
いかがでょうか。

以外と簡単にマスターできそう!
思っていたより簡単に感じている人も多いかもしれません。
これでタイ文字学習が終わりだったら楽ですよね。
しかし、残念ながらタイ文字学習はそれほど甘いものではないのが現実。。。
これから先、難解な声調ルールを山程覚える必要が出てきます。
むしろ、ここからがタイ文字習得の始まりと言っても過言ではありませんよ。
今回は、これまでに学んだ子音+長母音の声調ルールについてまとめます。
子音+長母音 声調ルール
タイ文字の子音グループ毎に声調記号の付け方が異なります。
初めて学習する時は、すごくややこしく感じますが規則性がありますので慣れてくると考えなくても発音できるようになります!
最初は時間がかかりますが、まずは声調のルールを理解していきましょう。
子音+長母音の声調ルールは、子音グループ毎に異なります。
これまで子音のグループを4つ学びました。
中子音、対応低子音、高子音、単独低子音でしたね。
今回、声調ルールは次の5パターンについて解説します。
- 中子音 + 長母音
- 対応低子音 + 長母音
- 高子音 + 長母音
- 単独低子音 + 長母音
- (ห + 単独低子音)+ 長母音
4つの子音グループしかないのに、5つのパターンがありますね。
新たなルールとして、ห + 単独低子音 = 単独低子音の高子音化 というルールが登場します。
新たなルールについては後ほど説明します。
まずは、中子音+長母音の声調から確認していきましょう。
中子音 + 長母音の声調
中子音の子音+長母音の声調については、すでに学んでいます。
詳細は、『声調の基礎(5つの声調と声調記号)』で解説していますので御参考ください。
簡単に復習しておきます。
中子音は、息を吐き出さずに発音する無気音です。
中子音の発音は、k c d t b p o です。
中子音の7文字は、ก จ ด ต บ ป อ
中子音の声調ルールは最も基本的なルールですのでしっかりと覚えましょう。
第1声調から第5声調の声調記号は次の通り。
第1声調 | 第2声調 | 第3声調 | 第4声調 | 第5声調 | |
---|---|---|---|---|---|
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声調記号(発音記号) | なし | ̀ | ˆ | ́ | ˇ |
声調記号(タイ文字) | なし | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
(無気音) 中子音 | กา gaa | ก่า gàa | ก้า gâa | ก๊า gáa | ก๋า gǎa |
有気音の子音+長母音
有気音の子音には、次の2つのグループがあります。
- 低子音対応字 ค(kh) ช(ch) ท(th) พ(ph) ฟ(f) ซ(s) ฮ(h)
- 高子音 ข(kh) ฉ(ch) ถ(th) ผ(ph) ฝ(f) ส(s) ห(h)
まずは低子音対応字の声調ルールについて表にまとめます。
第1声調 | 第2声調 | 第3声調 | 第4声調 | 第5声調 | |
---|---|---|---|---|---|
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(有気音) 低子音対応字 คชทพฟซฮ | คา khaa | ー | ค่า khâa | ค้า kháa | ー |
低子音対応字+長母音の声調は第1声調、第3声調、第4声調のみです。
第2声調と第5声調はありません。
- 第1声調 声調記号なし คา khaa 平らな音
- 第2声調 存在しません。
- 第3声調 声調記号
(マイエーク) ค่า khâa 下降する音
- 第4声調 声調記号
(マイトー) ค้า kháa 高い音
- 第5声調 存在しません。
では、第2声調と第5声調の音はどのように書けばいいのでしょうか?
そこで、高子音グループの出番です。
第1声調 | 第2声調 | 第3声調 | 第4声調 | 第5声調 | |
---|---|---|---|---|---|
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(有気音) 高子音 ขฉถผฝสห | ー | ข่า khàa | ข้า khâa | ー | ขา khǎa |
高子音+長母音 の声調は第2声調、第3声調、第5声調のみです。
第1声調と第4声調はありません。
- 第1声調 存在しません。
- 第2声調 声調記号
(マイエーク)ข่า khàa
- 第3声調 声調記号
(マイトー) ข้า khâa
- 第4声調 存在しません。
- 第5声調 声調記号なし。 ขา khǎa
これら2つの声調ルールから言えることは、
低子音対応字と高子音が対になって、5つの声調を表すということです。
低子音対応字の『対応』とは、高子音と対になるということを示しています。
有声音(低子音単独字)+長母音
有声音(低子音単独字)のタイ文字は、ง น ม ย ร ล ว
声調のルールは、低子音対応字と同じです。
低子音単独字の声調ルールについて表にまとめます。
第1声調 | 第2声調 | 第3声調 | 第4声調 | 第5声調 | |
---|---|---|---|---|---|
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【有声音】 低子音単独字 | มา maa | ー | ม่า mâa | ม้า máa | ー |
低子音単独字+長母音 の声調は第1声調、第3声調、第4声調のみです。
第2声調と第5声調はありません。
これは、低子音対応字のルールと同じです。
- 第1声調 声調記号なし มา maa 平らな音
- 第2声調 存在しません。
- 第3声調 声調記号
(マイエーク) ม่า mâa 下降する音
- 第4声調 声調記号
(マイトー) ม้า máa 高い音
- 第5声調 存在しません。
では、第2声調と第5声調の音はどのように書けばいいのでしょうか?
低子音対応字のように、対応する高子音はありません。
ここで、低子音単独字の高子音化というスペシャルなルールの登場です。
低子音単独字の前にหをつけることで、高子音の声調になるというルールです。
このルールは、とてもややこしく感じますが、受け入れて覚えるしかありません😅
具体的には次の通り
มา maa
หมา mǎa
第1声調 | 第2声調 | 第3声調 | 第4声調 | 第5声調 | |
---|---|---|---|---|---|
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【有声音】 ห+低子音単独字 | ー | หม่า màa | หม้า mâa | ー | หมา mǎa |
ห+低子音単独字 の声調は第2声調、第3声調、第5声調のみです。
第1声調と第4声調はありません。
- 第1声調 存在しません。
- 第2声調 声調記号
(マイエーク)หม่า màa
- 第3声調 声調記号
(マイトー) หม้า mâa
- 第4声調 存在しません。
- 第5声調 声調記号なし。 หมา mǎa
子音+長母音 声調ルールまとめ
この章では、子音+長母音の声調ルールについて解説しました。
今回は、子音+長母音の声調ルールについて解説しました。
引き続きよろしくお願いします。