タイ旅行を検討中の方に朗報です!
旅行者でも、タイ国内でQRコード決済できるシステムが導入されました。
これを使えば、旅行中の支払いを便利で安全に行うことができるようになります。
この記事では、TAGTHAI Easy Payの概要、導入方法、QRコード決済が使えるところ、および注意点について解説していきます。
タップできるもくじ
TAGTHAi とは?
TAGTHAI Easy Payは、TAGTHAIとタイのカシコン銀行が共同で開発した、外国人旅行者向けの電子決済サービスです。
このサービスを利用することで、旅行者はタイのQRコード決済システムで支払いをすることが可能になります。
主な特徴
スマホでQRコード決済が可能
タイの銀行口座を持っている人しか使えなかったQRコード決済が、旅行者でも使えるようになります。ショッピングモールやレストラン、BTSなどの公共交通機関を使う時にQRコード決済を利用できてとても便利です。
手数料無料
TAGTHAI Easy Pay を利用するための、Pay&Tourプリペイドカードの申請や発行、スマホアプリへの登録などで手数料は一切かかりません。
また、タイ国内のカシコン銀行のATMでの現金引き出しも無料で行えます。
チャージが余った時も安心
余った残高は、初回チャージから15日以内であれば、同一為替レートで、バーツから円に払い戻すことが可能です。
TAGTHAi の登録方法
TAGTHAI でQRコード決済を利用するためのおすすめの手順は次の通りです。
- アプリのインストール(事前に日本国内でも可能)
- Pay&Tourプリペイドカードの取得(タイ国内の両替ブースで手続き)
- アプリとプリペイドカードの紐付け
事前にアプリをインストールしておくとスムーズに設定できますよ

アプリのインストール
まずはQRコード決済を利用するためのアプリをダウンロードします。
アプリ名は「TAGTHAi」です。
よく似たアイコンで「TAGTHAI Merchant」があるので、間違えないように
アプリを立ち上げると、いくつか許可を求められるので「許可」します。




サインアップします。

僕はApple Accountでサインアップしました

アカウント情報(氏名、生年月日、居住国)を入力



以上でアプリのサインアップは完了です。
Pay&Tourプリペイドカードの取得

カシコン銀行の両替所で、プリペイドカードを取得します。
カシコン銀行は、緑色の看板の銀行です。

僕はタニヤにある両替所で手続きしましたよ!
申し込みに必要なもの
・パスポート
・円の現金(タイバーツ以外の現金)
カシコン銀行の両替所で「TAGTHAI(タグタイ)」のプリペイドカードを作りたいと伝えると、スタッフが申し込みの方法を案内してくれます。
申し込み入力用のタブレットから必要事項を入力していきます。

この写真のようにタブレットを渡されますので、必要事項を登録していきます。
主な入力内容は次の通り。
- 個人情報(氏名、Eメールアドレス、電話番号、職業、収入など)
- 滞在先のホテル情報(ホテル名、郵便番号、住所など)
- カードに登録する暗証番号(数字6桁)
登録が完了すると、プリペイドカードがもらえます。
所要時間はおよそ30分。
時間に余裕を持って手続きしましょう。

カードとアプリの紐付け
次に、アプリとプリペイドカードの紐付けを行います。
アプリのホーム画面の下部にあるEasy Payのアイコンをクリック

次にパスポート番号とプリペイドカードのリファレンス番号を入力します。
リファレンス番号は、プリペイドカードのQRコードの上の12桁の番号です。

以上でアプリとプリペイドカードの紐付けが完了しました。

TAGTHAI QRコード決済の使い方
QRコード決済の使い方はとても簡単。
TAGTHAiのアプリを開いて「Scan&Pay」をタップするとQRコード読み取り画面になります。

店員さんに「スキャンできますか?」と聞けばOK。
タイ語では、次のように言います。
男性👨:「サキャン ダイマイ カップ」
女性👩:「サキャン ダイマイ カ」
タイ語では、Scan(スキャン)を「サキャン」のように発音します
店員さんが示してくれるQRコードをスキャンすると支払い完了です。
TAGTHAi QRコード決済が使える店舗の例
実際にタイ旅行でTAGTHAiを利用してみました。
ショッピングモールや飲食店
バンコクのショッピングモールやレストラン、スタバなどのカフェでは、どこの店でもQRコード決済を利用することができました。
小銭が貯まることがないですし、チップを払う必要もないのでとても助かりますね。
コンビニ
今回の旅行では、セブンイレブン、ローソン、mini-Cなど大手のコンビニで使うことができました。
ただし、セブンイレブンは、QRコード決済を使える店舗と使えない店舗があるようです。
バンコク市内の電車
ARL(エアポートレイルリンク)
エアポートレイルリンクでは、TAGTHAi EasyPayを利用することはできませんでした。
BTS(バンコクスカイトレイン)
BTSでは、乗車券の購入時にQRコード決済を利用できます。
行き先を指定した後、「PAY BY QR」を押します。

QRコードが表示されるので、スマホのTAGTHAiアプリでQRを読み取ると決済が完了します。

MRT(バンコク地下鉄)
今回作ったPay&Tourプリペイドカードは、VISAの機能がついているので、MRTの改札をタッチで通過できました。
切符の購入のために並ぶ必要がないので、とても便利ですよ!

TAGTHAI QRコード決済の注意点
TAGTHAIのQRコード決済は、とても便利ですが現段階では次のような注意点があります。
- すべての店舗で使えるわけではない
- カシコン銀行の両替レートは手数料最安ではない
すべての店舗で使えるわけではない
タイ国内では、スマホのQRコード決済がとても普及しています。
タイ人やタイ在住の方は、日常のほぼすべてQRで決済しています。
一部店舗では、現金で支払おうとすると、「無理、QRで決済して!」と現金支払いを断られることさえあります。
ショッピングモールやレストラン、BTSなどの公共交通機関では、TAGTHAIでQRコード決済可能です。
ただし、現段階では個人商店や屋台、バイタクなどでTAGTHAIのQRコード決済を使うことができません。
タイの銀行口座のQR決済では個人間の取引も可能ですが、TAGTHAIでは、まだ個人間取引には対応していないためです。
すべての店舗で使えるわけではないことには注意が必要です。
カシコン銀行の両替レートは、手数料最安ではない
TAGTHAIのプリペイドカードへのチャージは、タイバーツ以外の外貨両替でのみチャージできます。
なので、両替レートがよい両替所と比べると、カシコン銀行の両替時に少し損をすることになります。
例えば、1万円を両替した時に、
- Super Richでは、2,380バーツ
- カシコン銀行では、2,330バーツ
となっています。(2025年4月の例)
両替レートのよい両替所よりも、ざっくり50〜100バーツ程度手数料が高いことを認識しておきましょう。
TAGTHAi のまとめ
この記事では、タイの旅行者向けのQRコード決済サービス「TAGTHAi」について紹介しました。
「TAGTHAi」は手続きなどに少し時間がかかるため、2〜3日程度の短期旅行の方には、正直おすすめできません。
ただし、1週間以上など比較的長期間滞在する方や、年に何度もタイを旅行する方には強くおすすめするサービスです。
タイでは、QRコード決済の利用がとても進んでいます。
「TAGTHAi」が使えると現金を持ち歩く必要がなくなるため、安全ですし、タイ旅行がとても便利になりますよ。