タイ語やタイ文字を学習している方の中に、タイ文字をタイプしたいという方も多いのではないでしょうか?
WindowsでもMacでも、OSの言語設定でタイ文字を追加することは簡単にできます。
ただここで問題になるのは、キートップにタイ文字が印字されていない点だと思います。
タイ文字のキーボードがほしい。。。
この記事では、私が普段使っているキーボード「HHKB Studio」でタイ文字を印字したキートップを作りましたので紹介させていただきます。
タイ語学習者やタイ好きの方の参考になれば幸いです。
HHKBってなに?知らない方のためのざっくり紹介

今回、私が作ったのは上の写真のような日本語JIS配列のキートップにタイ文字を追記したキーボードです。
つまり、JIS配列をベースに、タイ語入力にも対応したオリジナルキーボードを自作しました。
その話にはいる前に、ますは私が普段仕事やブログ執筆で愛用しているキーボード「HHKB Studio」について簡単に紹介しておきます。
HHKB(Happy Hacking Keyboard)とは?
HHKBとは、「Happy Hacking Keyboard」の略で、日本のPFUが開発・販売している高品質キーボードシリーズです。
価格帯としては高価な部類に入りますが、プログラマーやライター、そしてキーボード愛好家の間で絶大な人気を誇る名機として知られています。
HHKBの主な特徴
スクロールできます| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 静電容量無接点方式 * HHKB Stdioは機械式 | 打鍵感がとてもよく、タイピングがとても楽しく疲れも激減 |
| コンパクトなキー配列 | 最小限のキー配列で机がすっきり |
| 高いカスタマイズ性 | 専用ソフトでキー配置を自由に変更可能 |
| 美しいミニマルデザイン | 無駄が一切ない洗練された見た目 |
| 堅牢な設計 | 長期間の使用に耐える高品質設計 |
HHKB Studioを使う理由
私は仕事、ブログ執筆、プライベートでのすべてでPCを使う時間が非常にながく、どんな作業でも同じキーボードを使うことで、タイピングの精度と作業効率を高めたいと考えています。
そのため、持ち運びができて、Windows、Mac、iPad、iPhoneのすべてに対応できるキーボードを探していました。
そうしてたどり着いたのが「HHKB Studio 日本語配列」でした。
HHKB Studio 日本語配列を使う理由
- 打鍵感が心地よく、キー配列が洗練されていて使いやすい
- 打鍵音が究極に静かでオフィスやカフェでも全く気にならない
- 普段から日本語配列のPCを使っているため、キーボードも日本語配列がしっくりくる
- 独自のキー配列設定を4つまで記憶できる
どこでも、いつでも同じキーボードで作業できる
それがHHKB Studioを選んだ最大の理由です。
タイ語の入力にもHHKBを使いたい
これまでは、タイ語を入力する必要があるときには、HHKBではなく、タイ旅行の時に購入したタイ語配列のキーボードを使っていました。
本当はタイ語を入力するときもHHKBを使いたいと思っていたのですが、正直なところ、今の自分にはタイ文字をブラインドタッチで入力するなんてとても無理です。
実際のところは、キーボードに印字されたタイ文字をみながら、なんとか入力している状態です。
ただ、これまで述べたように、私は普段からずっとHHKB Studioを使って作業しています。
だからこそ、
「このHHKBをベースにして、タイ語も入力できたら最高なんじゃないのか?」
とずっと思い続けてきました。
そんなとき、ネットでいろいろ調べている中で見つけたのが、HHKBのキートップを自作できる刻印サービスでした。
PFUキーキャップ刻印サービス
私は遊舎工房のサイトから申し込めるPFUキーキャップ刻印サービスを利用しました。
このサービスは、HHKBの無刻印のキートップに、レーザー加工機を使って自分だけの刻印を施すことができるというものです。
刻印に使うデザインデータは自分で作成するため、レイアウトやフォント、言語など、自由にカスタマイズ可能です。
加工料金に加えて、無刻印のHHKB用キートップの購入費用も必要になるため、やや高価にはなりますが、
世界のどこにも売っていないキーボード〜日本人向けタイ文字入力用キーボード〜を手に入れられると考えれば、その価値は十分にあると思います。
サービス申し込み用のサイトURLは下記になります。
PFUキーキャップ刻印サービス利用の流れ
実際にサービスを使ってみたときの様子をレポートします
実際にPFUキーキャップ刻印サービスを使ってみたときの流れを紹介します。
次のようなステップで作業していきます。
step
1サービスのサイトに移動
まずはPFUキーキャップ刻印サービスのURLに移動します。

サイトに記載されている注意事項などをよく読んで内容を理解してください。
step
2HHKBデザインテンプレートをダウンロード

次にHHKB Studio用のデザインテンプレートをダウンロードします。
英語配列、JIS配列など複数の種類があるので間違えないようにしてください。
私は、HHKB Studioの日本語配列(JIS)のテンプレートをダウンロードして、これをベースにしてタイ語キートップをデザインしました。
step
3キートップのデザイン
実際に加工に使用するためのキートップのデザインをしていきます。

僕はこのようなデザインにしました。
step
4サイトから注文
デザインが完了したら、サイトから注文します。
加工の注文とあわせて、PFUの無地のキートップも合わせて注文する必要があります。
発注が終わると、すぐに加工データ送付依頼のメールがきます。
メールの返信で、事前に作ったキートップ加工用のデータを添付してメール返信します。
以上で発注手続きを完了です。
あとはキートップの到着を待ちましょう。
サイトには納期が約2週間との記載がありました。
私の場合は、1週間でキートップが納品されました。
step
5キートップを交換する

キートップとキートップ交換用のジグが発送されてきたら、キートップの交換作業を行います。

ジグをキートップにひっかけて、真上に引っ張ると簡単に外れます。
取り外したキートップは、いざというときのために、発送されてきた箱に収納して保管しておきましょう。
step
6オリジナルキーボードの完成

以上でタイ文字用のオリジナルキーボードが完成しました。
キートップの交換作業は30分ほどでした。
HHKB Studio タイ語キートップのまとめ
HHKB Studio 日本語配列のキートップを加工して、タイ語のキーボードを自作しました。
僕が実際の加工に使ったデータはこちらからダウンロードできます!
この記事が参考になればとてもうれしいです。
ご利用にあたっての注意
このページで配布している「タイ語キートップ用データ」は、私自身がHHKBにタイ語刻印を加工する際に実際に使用したものです。
デザインに強いこだわりがなければ、そのままご利用いただくことも可能です。
ただし、このデータを使って加工・印刷・使用された結果については、すべてご自身の責任のもとで行ってください。
万が一、加工の家庭でキーボードや印刷物に不具合や損害が発生しても、当方では一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。


